2006年 12月 31日
ありがとう |
調理場で一人おせち料理盛り付けながら思い出してた。
子供の頃、母は毎年おせち料理を作ってたな。
年の瀬、父とぼくは網戸洗ったり障子張り替えたり、みかん食べたり・・・
母はずっと動いてた。
おおみそかテレビも見ずに台所にいた。
元旦の朝、いつものダイニングテーブルじゃなくリビングにテーブルだして
お屠蘇と祝箸のセットができてた。
箸袋に一人ずつ名前がかいてあってその前に正座して座る。
ちょっと緊張して父からお屠蘇とついでもらう。
ぼくはお礼を言い、父は今年も元気でいなさいと言う。
毎年の行事。
そこに母の作ったおせち料理がかならずあった。
ぼくに中のあるお正月の記憶。
いまぼくは、料理を作る仕事をしている。
まさか大人になって料理人になってお客さんのためのおせち料理を作るとはね。
思ってなかったよ。
ぼくは料理を作る大変さを今なら分かる。
そして母がどんな気持ちで寒い台所で一人おせち料理を作っていたか
いまなら分かる。
今日実家にぼくの作ったおせち料理を持っていく。
弟夫婦も着てるからみんなで食べるんだ。
1日早いけど毎年そうしてる。
父や母に食べてもらえることに幸せを感じます。
大切な人のために料理はあるのでしょう。
今年が終わります。
とてもいい1年でした。
明日からまた・・
今年も一年間ありがとうございました。
また明日から・・
by ignis-osaka
| 2006-12-31 09:38