2005年 11月 02日
第3回研修視察旅行(10.25〜26)その5 |
そして、むくつけきシェフにはそぐわないかもしれない「ゆふいん月燈庵」へ。信州から移築したという築300年の古民家が安らかな空気感を漂わせています。客室は全て離れ形式。ただし、料理は基本的に和室のダイニングルームでいただきます。それまではフリータイム。全員そろって大浴場へ。写真は自粛しますが、浴槽が大きく円形なので、図らずも一同が円陣を組んで入浴する羽目になってしまいました。十分変な光景ですが、昨年の十勝原野のまっただ中での北欧式サウナに続く、目いっぱい裸のつきあいとなりました。
さてこの「月燈庵」。建物などのしつらえは純和風なのですが、白い洋角皿も用いたりと器遣いは折衷というかモダンです。その辺のアレンジぶりがターゲットに合っているのでしょう。地元産の馬刺などをたっぷりいただき、終盤には畑でもがれたばかりの満願寺の焼き浸しも供されました。地産地消というと地域色を明確化して個性を出す、鮮度の高いおいしいものを食べてもらう、素性が明らかで安心できるものを供すると、理念ははなはだまばゆいのですが、実践においては食材の偏り、献立の全体印象の単調化を招きかねないなどのリスクもはらんでいます。由布院の動きも、まだ端緒についたばかりぐらいに思っておいた方がいいのでしょう。消費者は常に冷静な判断を心がけ、スローというかけ声に反して性急な反応を取らないよう、また料理人はその嬌声に惑わされないようにしたいものだと考えさせられました。
さてこの「月燈庵」。建物などのしつらえは純和風なのですが、白い洋角皿も用いたりと器遣いは折衷というかモダンです。その辺のアレンジぶりがターゲットに合っているのでしょう。地元産の馬刺などをたっぷりいただき、終盤には畑でもがれたばかりの満願寺の焼き浸しも供されました。地産地消というと地域色を明確化して個性を出す、鮮度の高いおいしいものを食べてもらう、素性が明らかで安心できるものを供すると、理念ははなはだまばゆいのですが、実践においては食材の偏り、献立の全体印象の単調化を招きかねないなどのリスクもはらんでいます。由布院の動きも、まだ端緒についたばかりぐらいに思っておいた方がいいのでしょう。消費者は常に冷静な判断を心がけ、スローというかけ声に反して性急な反応を取らないよう、また料理人はその嬌声に惑わされないようにしたいものだと考えさせられました。
by ignis-osaka
| 2005-11-02 12:58